それは暗い森の奥深く。
少女は塔の上、魔女である母親によって閉じ込められていました。
窓から見える、森の先にある美しい国を眺めるのが、少女の日常でした。

その国の王は魔女の実の弟で、魔女は少女にいつも
「私は女として生まれたが故に王になれなかった。力のない弟め!
私の方が王に相応しい。いつの日か必ず、私の物に...」
と、聞かせるのでした。